尿pHとは?どんなことが分かる測定項目なの?

尿pHとは?

尿が酸性かアルカリ性かを知ることができま す。体の酸性、アルカリ性のバランスをおおまかに知ることができます。

尿pHでわかること

尿pH値は、病気や食べ物によって変化します。 尿pH値の変化を見ることによって、体調の変化を知ることができます。

結果の見方

健常な場合は通常、尿は弱酸性(pH7.0-6.5)です。

  • 低pH ⇒ 酸性
  • 高pH ⇒ アルカリ性

結果の意味

○酸性にかたよる場合

生活習慣や病気など、以下のような可能性があります。

  • 生活習慣
      • 肉や卵の摂りすぎ
      • アルコールの摂りすぎ
      • 砂糖(清涼飲料・ワイン)の摂りすぎ
      • コーヒーの飲み過ぎ
      • 喫煙による体内の二酸化炭素の過剰蓄積
      • 体内での酸の蓄積
  • 長く続く場合の病気との関係
      • 糖尿病
      • 高尿酸血症(痛風など)
      • 腎・尿管結石ができやすい
      • 腎臓の機能不全
      • 乳酸の過剰蓄積
      • アルコール中毒

○ アルカリ性にかたよる場合

以下のような生活習慣の偏りや病気などの可能性があります。

  • 生活習慣
      • 野菜や海藻など植物性食品の摂取
      • 過呼吸(緊張や不安、疲労)
      • 過剰な塩分摂取
  • 長く続く場合の病気との関係
      • 腎臓から尿道までの尿路感染症
      • 慢性的な過呼吸
      • 腎・尿管結石ができやすい

      • 尿pHとメタボの関係

        低い尿pH(酸性尿)はメタボリックシンドロームと関係があるといわれています。

        Source: Hara S, Tsuji H, Ohmoto Y, Amakawa K, Hsieh SD, Arase Y, et al. High serum uric acid level and low urine pH as predictors of metabolic syndrome: a retrospective cohort study in a Japanese urban population. Metabolism. 2012;61:281–8. 7

      • 糖尿病と尿pH

        低い尿pHの人は、糖尿病のリスクが高いことが最新の研究でわかっています。

        3,119人の男性を対象として、5年間の追跡調査研究を行ったところ、尿pHが低い人は糖尿病になりやすいことがわかりました。

        Source: Hashimoto Y, et al. Diabetes Res Clin Pract. 2017;130:9-14.Relationship between urine pH and abnormal glucose tolerance in a community-based study.

    • インスリンと尿pH

      インスリンとは、膵臓から出るホルモンのことで、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。インスリンが十分に働かないと、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまいます。これが糖尿病です。

      インスリンが働かない状態を、「インスリン抵抗性」といいます。酸性尿(低い尿pH)は、このインスリン抵抗性と関連するといわれています。

      最終的に心筋梗塞や脳梗塞などの生活習慣病になってしまうのは、このインスリン抵抗性が根本的な原因であり、血圧や糖や脂質が直接の原因ではないとする考えもあるようです。

      Source: Association of Low Urine pH with Insulin Resistance in Non-Diabetic Japanese Subjects Exp Clin Endocrinol Diabetes. 2018 Feb 8. doi: 10.1055/s-0043-122943.